Metamorphōsēs

アプレイウスで読むラテン語(試作版)

作者

Apuleius

はじめに

この本は、アプレイウスの小説『変身物語』(Metamorphōsēs、通称『黄金のロバ』)全11巻を、ラテン語で読みとおすための読本です。一年目のラテン語を終えた読者を想定しています。

三つの部。 全体は三十七章で、三つの部に分かれます。章が進むにつれてアプレイウス自身の言葉が増え、終わりの巻では原文そのものを読みます。

  • 第1部(第1〜10章、第1巻から第3巻28節まで):本文は、Ørberg の『永遠のローマ』(Roma Aeterna)にならい、原文を書き直したラテン語の物語です。
  • 第2部(第11〜25章、第3巻29節から第8巻まで):原文を短く刈りこんで本文にします。
  • 第3部(第26〜37章、第9〜11巻):原文そのものを本文として読みます。

章の組み立て。 各章は、本文(Lēctiō)、文法(Grammatica)、二つの囲み記事(古代の文化や神話の Cultūra と、アプレイウスの文体の Stilus)、練習問題(Pēnsum)、その章で覚える語(Vocābula nova)、原文の抜粋(Ex Apuleiō)、そしてその章が扱う原文の全訳(Versiō)からなります。欄外の注はラテン語、文法と囲み記事は日本語です。欄外注の記号と節の番号の読み方は、第1章の初めで説明します。

原文。 原文は、ガセリーのローブ版(1915年)のラテン語をもとに、ツィンマーマンのオックスフォード版(2012年)によって誤りを正したものです。

長音記号。 ラテン語には、長音記号(ā, ē など)をすべてつけてあります。第11巻のあいだにそれを外していき、最後は、ふつうの校訂本と同じく長音記号のないラテン語を読みます。

文法の参照。 文法の節には、C. E. ベネット『新しいラテン語文法』(New Latin Grammar, 1918)の節番号(§)を添えました。日本語訳がウェブで公開されています。もっと詳しく知りたいときは、その節を引いてください。

これは試作版です。章はできあがったものから順に加えています。目次にある章が、いま読める範囲です。